2013年3月23日土曜日

アパレル 小ロット生産とは何枚?

不思議に思う事が有ります。

服の生産で小ロットの数量は一体何毎の事を言うのでしょうか?

中国のサイトを見ると1000枚が小ロットと言っている工場も有ります。

日本のサイトを見ると100枚が小ロットと書かれている会社も見かけます。

普通、初めてブランドをデビューするのに
100枚の数量はとても多いと思いますよ。

私ならそんな会社に依頼は出来ません。

せめて50枚・・・
出来れば10枚・・・無理かな・・・


弊社は40枚(30枚)から

生産のプロから重要なポイントをお伝えしますと
一番の壁は生地の手配です。

事業用で生地を購入しますので、基本は一反から購入になる訳です。
自分の事ばかり考えていれば、生地を切って販売してくれれば良いと思いがちですが、
生地屋にしてみれば、残った端数が上手く売れれば良いですが、残った場合
そんな事をしていれば、倉庫代(倉庫も賃貸していますから)も掛かるのですよ。

そうなんです。服を作る為の生地の手配が一番の問題です。
カット購入出来る生地も有ります。しかし
Tシャツ等のカットソー生地はそれは無理なのです。
(但し、韓国は可能です。中国は不可能です。その分中国は生地が安いですけど。。)

布帛はカット購入可能です。但し、切って購入する生地は単価が高くなります。
カットする人にお給料払わないといけませんからね。

そして次に問題になるのが、付属の購入、発注ですよ。
ボタン・・・一箱、又は一袋・・・それだけ聞くと金額が気になりますが
中国の一袋は想像以下に安いのです。
ファスナー、ドットボタン、殆ど一箱や100個単位です。
私が多く買って裏で処理するしか無いです。

そして、アパレルの初心者が知らない事もロットの問題で重要な事があります。
それは、
生地の裁断です。大きい縫製工場は工場内に裁断担当がいます。
しかし、小ロットを縫製する小さな工場は、生地を裁断するのに外注に出します。
その裁断ロットも有るのですよ。。。
それだけでは無いです。その裁断屋に送る送料も掛かります。
手数料は一回ナイフを入れる金額なので、まとめて切れば一着辺りのコストは
安いですが、、、、枚数が少ないとその分金額が乗って来ますよね・・・


そして、(まだ続きます)
2次加工も無理な事が多いのです。
アパレル経験者でしたら、刺繍やプリントが小ロットではコストが上がる、
もしくは
依頼不可能と知っていますので、そのような服のデザインは作りません。

2次加工無しでも素敵な売れるデザインを依頼してきます。
それなりに、悩んで悩んで企画する訳です。

刺繍は無理か、高額になります。
デニムも特殊な洗い加工も枚数が少ないと、
全て生地に穴が開いたり、、、B品続出です。

サンプルを修正する事も大変な事になります。
刺繍なら生地をセットし、糸を付け替える、
糸調子を取るだけでも、大変な労力なのです。
で、セット完了した所でスイッチを入れればアット言う間に作業終了ですよ。
これでは、刺繍屋も儲かりませんからね。。。
儲かる仕事、依頼数の多いお客様を優先にしますよ。


弊社の生産は最低40枚(工場の空きが有れば30枚)から生産致しています。
少しでも皆さんのお役に立ちたいので、頑張っていますよ。
お互い一緒に大きな会社に致しましょう。

ただし、最初に書きましたが、生地の残が出てきます。
その生地値の事をご相談させて頂いています。
他のデザインに使うか、今回の製品に含ませるか、、。

お悩みの事が有ればご相談下さい。
現実的に中国で本当の小ロット生産出来るのは弊社だけだと思います。
下代が高くなるのは仕方が無い事です。
無理な上代設定で利益は少ないですが、一度販売してみて、
売れれば数量を増やして追加生産し、原価を下げる事で
利益を上げる方法が宜しいと思います。賢いですよ。
それで、ネットの会社を大きくされたメーカー様もいらっしゃいます。



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